amyloneの雑感

あみろんが雑感を投稿します。

2NR概論(3)議論作成

注:下書きも全部上げて出来る限り早く書きます。ごめんなさい。

 

この先は議論作成パート、スピーチ練習パート、当日パートに分けて説明する。

 

まずは議論作成パートから。

1.プレパの前に

プレパ、と聞いてまず資料探しに飛びつく気持ちは分からなくもないし、僕もそうしている時期もあったが、実際それは勿体無い。

資料探しをするということは、つまり自分の思考を知識を入れて染めるということでもある。

何を言いたいかというと、自分の価値観というものは往々にして自分の経験や知識によって左右されてしまう。また、経験や知識の「近さ」によっても左右されてしまう。つまり、直近に触れた資料によって自分の思考が左右されてしまうことが多いと言わざるを得ない。

そうなる中で、ある種の切れ目(論題発表直後、大きな大会の後)というのは、そう言った資料の影響を受けにくいと言えるだろう。

さらに言えばそう言った時期は時間が豊富にあるから、ブリーフ作りに目を血走らせる必要性が低い時期でもある。こういった点から、その時期に

「論題の余情に浸る」

ことをお勧めする。

 

具体的に何をするか。それは自分の論題理解の整理である。決して負けたことを悔やむとか勝ったことを喜ぶとかではない。

自分がこの論題において何が大切だと思うか。今の自分の論題理解上で納得できない点は何か。ぶつかっている論点は何か。それらを書き出してみるのもいいだろう。

逆にディベートから離れて、そもそもの論題について自分がどう考えるかを整理してみてもいい。

僕から一つオススメをしておくと、これは特に全国大会前にオススメしたいのだが、「肯定否定それぞれの主張の裏を流れている思想に着目する」というのをやってみてほしい。

これはと往々にしてそうだが、「この論題と相性がいいほかの政策」というものが存在する。それらを組み合わせていくと、もしくはカウンタープランを考えて組み合わせていくと、「この論題を決めることで世界がどのような思想のもとでシステムの構築が行われるか」という「より本質的なこの論題の特徴」というものが見えてくるようになる。そうすると、ディベートの重要性/深刻性において何が根底の価値観にあるのかというところがより詳しく見える。もっと大きく「資本主義的か社会主義的か」みたいな対立構造が見えてくることさえある。それらのことを考えた上で、「この論題で何を重要とすべきか」をもう一度検討してみてほしい。おそらく重要性が「コレジャナイ」ということが往々にして起こるはずである。それこそが「全国に向けて変えていく議論の指針」となっていくはずである。

 

2.プレパ(資料集め)

 

 

2NR概論(2) 2NRの役割

この文章を読んでいるということは2NRでスピーチする人間か、2NRについて知りたいという人間だとは思うが、そもそも2NRというパートは何をしなければならないパートなのだろうか。そこから考えていきたい。


A.否定側から見た2NR
否定側から見るとなると、当然否定側の最終パートであるという意味合いが強くなる。最終パートということは、2NRのスピーチが否定側の最後の主張となるわけだから、この2NRの印象が否定側の印象として強く残ることになる。そうなった時に、否定側のDMの総合的な評価は、受け取り方の違いはあれど2NRのスピーチに寄りがちである。(Sさんなど2反のガイドを丸無視して評価するジャッジもいるので一概には言えないが。)
そこで、2NRのスピーチの中に、各議論の決着点とその評価を必ず盛り込まなければならない。逆に考えれば、議論の決着点を考えて立論、質疑、1反を構成していくことも、2NRの役割と言えるだろう。具体的には後述する。
B.試合進行上の2NR
さて、非常に残念ではあるが、中高生のディベートでは2NRがエンドスピーカーではない。2ARがいるのだ。これが非常に厄介である。
つまるところ、自分のスピーチの後に2ARが議論をひっくり返す可能性を秘めているということだ。そこで、2NRは2ARの再反駁、再評価、ストーリー構築を念頭においてスピーチせねばならない。方法論は具体的に後述する。誠に不本意ではあるが、「2ARに入れる筋があるので2ARに入れた」などと宣う「本当にDMとM比較したのかお前」と悪態をつきたくなるような理由で肯定側に投票するジャッジがいる。彼らに自由にさせないために、議論の評価等を通じて比較しておくことが必要である。
また、これは第2反駁両者に言えることだが、ジャッジに説明責任があることを念頭におくべきである。どういうことかというと、ジャッジは投票を行う際に「なぜそのサイドに投票したか」を説明できなければならない。そのため、試合中でぶつかった/明示的にされていない点に関してはジャッジに委ねられるものの、スピーチ中で決着のついたと宣言された箇所については勝手な“第3反駁”を加えて適当な判定をすることは許されていない。(一部第3反駁をかます地方ジャッジがいるが、彼らを気にしても仕方のないことなので割愛する。)よって、このジャッジの投票を拘束するために、重要論点に対して「誰がどう見ても否定側の主張を取るべきである」と論じることが必要である。
C.時間
中学・高校フォーマット共にであるが、1ARと2NRの時間が絶望的に少ない。であるから、当然試合中の論点に全て触れることは不可能であるし、上記の役割を全て果たすことは困難である。
よって2NRを行う人間がすることは、スピーチの取捨選択である。何を論じておけば最低限2AR、ひいてはジャッジを自由にさせないかを考える。これは試合を追うごとに掴んで行くものだが、この順番に関して僕の私見があるので、それに関しては後述する。

2NR概論(1) はじめに

偉そうに語っていくけど、これを書いてる人も自分の満足のいくスピーチなんかシーズン中一回しかできなかったし、まぁ2反なんてそんなもんだから、あんま気にせずぼちぼち頑張ればいいと思う、普通に。あと天才肌の人にアドバイスもらうとこんがらがるからやめたほうがいいよ。コミュ点平均4.25の2反に「どうやってスピーチしてんの」って聞いたら、「上から」って言われたし。あれ以来ジャッジ以外にスピーチのアドバイス聞くのやめた。これはめっちゃ役立つアドバイスだと思うのでこれだけは心の奥底にしまっといてほしい。あとは正直読まなくてもなんとかなると思う。めっちゃ頑張ってほしい。応援してます。